参加校・スケジュール


【参加大学】

大正大学、國學院大學、埼玉工業大学、こども教育宝仙大学、
立正大学、花園大学、佛教大学


今回のサマープログラムの特徴

  • 発展プログラム(Act1,3)では、自分たちで町を歩くプログラムを導入。
  • より多くの地元の方と関わるプログラム(38の地元の人・団体にご協力いただきました!)
  • 南三陸を飛び出し、気仙沼市でも活動(Act4)

プログラム紹介

Act1 記憶をたどる旅【7/30~8/2】

「なんだかおばあちゃんの家に遊びに来たみたい」。昨年度に引き続き、地元のお年寄りのお宅を訪問し、インタビューを行うプログラムです。いつかは失われてしまうかもしれない過去の「記憶」を掘り起し、語り継いでいくために。インタビューの内容は、アルバムとしてまとめて協力者の方にプレゼントしました。地元の方にとっては何気ない暮らしのワンシーンや、会話の一つひとつが、新鮮なものとして心に響きました。

事前研修 アイスブレイク、インタビュー法の演習等
7/30 15:00~DVD視聴、町歩き
19:30~ワークショップ
7/31 09:00~地域のお年寄りインタビュー
19:30~ワークショップ
8/1 09:00~農作業(観光農園のお手伝い)
15:00~まとめまたは追加インタビュー
19:30~語り部さんと座談会
8/2 09:00~発表会
10:30~YES工房見学
12:00~さんさん商店街にて昼食
事後研修 【課題】
インタビュー協力者にアルバムを送付


ご協力いただいた方々

インタビュー:西城高幸さん、菅原幸子さん、元木けいこさん、山内かちこさん、山内清子さん、山内しづこさん、山内ともこさん
農作業:南三陸ツーリズムネット
語り部:佐藤誠悦さん、佐藤美南さん、芳賀タエ子さん、阿部博之さん

引率教員より

弓山 達也
大正大学
人間学部教育人間学科 教授

普段あまり接する機会がないようなおじいちゃん、おばあちゃん世代、しかも初対面で共通の話題も乏しいことに参加者は戸惑いを隠せなかったようである。しかしライフスタイルやもしかすると価値観も異なる方々にお話を聞き、その記憶をアルバムに仕立ててご本人にフィードバックするというact1の主旨を参加者は理解してくれて課題に取り組んでくれた。柔軟で多感な時にこそ、異なる世代や考え方や生き方に出会い、それと向き合うことで、人は大きく成長し、人生を深みあるものすると確信する。

参加者の声

福田 里美
大正大学 文学部人文学科 2年

今回、印象に残ることが本当にたくさんあったので、一つを選ぶのは難しいが、お話を聞かせていただいた現地の方の「今、生きていて幸せだよ。楽しいよ」という言葉をあげたい。81歳の方から直接聞いたことや、東北で、南三陸で、あの震災を経験しながらも、もしかするともっとずっとつらいことを経験したかもしれないながらも、そのことも含めて「幸せだ」と言えることに感動した。「またいつでも遊びにおいで。泊めてあげるよ。」という言葉もうれしかった。(福田里美、大正大学2年)

9月13日~16日Act③記憶を辿る旅

被災地には、ゼロからのチャレンジをしながらやりがいを持って働く人が大勢います。そんなかっこいい「仕事人」との出会いを通じて、自らの人生観、仕事観を考えるプログラムです。2日目には主に自立企業型の事業の担い手の方々に、3日目は、清水建設の行う木工教室のお手伝いを通して、組織で働く方からお話を伺いました。事後学習では、10年後の自分はこうなっていたいという宣言を発表してもらいました。

事前研修 自己紹介、講義「仕事をする意義」、チーム決定、グループワーク演習
8/19 15:30~DVD視聴、町内視察
19:30~ワークショップ
8/20 09:00~仕事人訪問
17:00~交流BBQ
8/21 09:00~仕事人訪問振り返り
11:30~昼食、語り部
13:00~木工教室ボランティア
19:30~グループワーク
8/22 09:00~ワークショップ
10:30~YES工房見学
11:30~さんさん商店街にて昼食
事後研修 グループ発表
10年後の自分に向けての宣言


ご協力いただいた方々

案内人:佐々木光之さん、菅原文雄さん
仕事人:及川誠司さん(復興組合華) 、及川渉さん(一般社団法人南三陸町復興推進ネットワーク)、佐藤秋夫さん(㈱アストロテック)、高橋真策さん(一般社団法人さとうみファーム)、高橋直哉さん(金比羅丸)、千葉拓さん(㈱マルタ拓洋水産)
昼食・語り部:松野三枝子さん(農漁家レストラン松野や)
木工教室ボランティア:遠藤一正さん(㈱清水建設)㈱清水建設東京木工場

引率教員より

松浦 宏昭
埼玉工業大学
工学部 生命環境化学科 講師

5つの各大学に所属する36名が一堂に会し、異なる専門分野を勉強する学生同士が4日間を共に行動して広く交流を深められたことは、学生達にとって大きな宝物になったのではないかと強く感じています。今回のプログラムでは、将来社会人として職に就く上での価値観を大切にして欲しいという思いから、「"仕事"から未来を探る旅」を企画しました。津波による大きな被害を目の当たりにした人々が、敢えてこの南三陸に残って生活基盤を再建し、どういう気持ちで持続的な仕事に取り組んでいるのかを現地の方々との出会いから学び、感じて、考えて、最後には自分の仕事観を考えるきっかけを掴むことを目指しました。現地の方々の生活をする力に、私含め心を打たれた学生も少なく無かったと思います。最後になりますが、今回ご協力頂いた南三陸の多くの皆さんに感謝すると共に、若い学生の皆さんには豊かな経験と多彩な価値観を持って、今後も意欲的に日々を過ごしてくれることを期待しています。

参加者の声

渋谷 一貴
埼玉工業大学
工学部 機械工学科 2年

私は今回、私大ネット36南三陸サマープログラム2014の「"仕事"から未来を探る旅」というプログラムに参加し、自分自身の"仕事"に対する価値観を深めることができました。3.11の被害を受けた南三陸町を、当時の貴重な体験談を聞きながら巡り、その被害の大きさを現場で体感し、南三陸町で働く厳しさを目の当たりにしました。しかし、仕事人の話を聞くと厳しい環境の中でも故郷である南三陸町を見捨てられない、南三陸町に恩返しがしたい熱い気持ちがあり、自分には無い仕事に対する価値観を持っていることを学びました。そこから感じたことをグループワークで話し、意見交換しあうことで、より自分の考えを深めることができ、とても充実したプログラムになりました。

9月20日~23日Act④復興への希望の旅

南三陸町は、山・川・海がコンパクトにまとまっており、全てが連環する特徴的な自然環境を有しています。Act3では、実際にそれらのフィールドに足を踏み入れ、プログラムや間伐体験を通して、海や森を守るために何をしていくべきなのか考えました。椿物語プロジェクトでは、椿の実を持って帰らせてもらい、いつか自分たちで育てた苗木を植樹しに来ることを誓いました。

事前研修 事前に南三陸の自然に関する資料を配布し、それをもとにグループワークを行う。
9/1 15:00~DVD視聴、町あるき
19:30~ワークショップ
9/2 09:00~プログラム「この先海です」
9/3 09:00~講話「椿物語プロジェクト」
   椿物語プロジェクトボランティア
13:00~間伐体験
9/4 09:00~荒島散策・ビーチクリーン
12:00~さんさん商店街飲食
事後研修 グループ発表


ご協力いただいた方々

NPO法人海の自然史研究所、工藤真弓さん(一般社団法人復興みなさん会)、株式会社佐久、鈴木卓也さん

引率教員より

加藤 季夫
國學院大學
副学長・人間開発学部教授

南三陸町の復興支援の1つの形として、その豊かな自然を生かすことができないかを探るスタディー・ツァーであった。出発日は雨に降られたが、2日目以降は天候にも恵まれ、予定していたプログラムをこなすことができた。「この先海です」や「袖浜でのビーチクリーン」では身の回りの環境を守る取り組みの大切さを学び、「間伐体験」では森を育てる作業の大変さを体験し、「椿物語プロジェクト」では椿の避難路をつくる取り組みに参加するなど、充実した4日間を過ごすことができた。引率者として、真剣にそれぞれのプログラムに取り組んでくれた学生に感謝する次第である。

参加者の声

栗本 菜美
國學院大學
人間開発学部 健康体育学科 4年

Act3は自然を中心としたプログラムで、山や川、海など様々な方面から南三陸町を知ることができました。水質検査で入った川で、水のきれいさとそこに住む生物を、椿の道の草刈りや間伐体験で、大地に大きく根を張り、その土地を支える木の強さを体感できました。「この先、海です」プロジェクトでは、限られた資源と私たちのすぐ傍に海があることを学び、自然があるから私たちが生かされている事を自分の目で確認できました。私は南三陸町を訪れるのは二回目ですが、街歩きは印象深く、歩くことでどこまでも続くまっさらな平地が、とても悲しく、その被害の大きさを改めて実感させられました。

9月13日~16日Act③記憶を辿る旅

南三陸の子どもたちがどのように育っているのか、どのような未来を見据えているのか。子どもや教育の現場に関わる方々を訪問し、探りました。
3日目は、子どもたちのプレーパーク「気仙沼あそびーばー」を訪問し、力を合わせてイスを作ったり流しそうめんをしたり…。
子どもと同じ目線に立ってみると、彼らから教えられることがたくさんあることに気づきました。

事前研修 アイスブレイク、講義「子どもとの接し方」、グループワーク
9/4 15:30~DVD視聴、町内視察
19:30~語り部さんと座談会
9/5 09:00~被災地の子どもの現状について
13:00~子どもと教育の現場に関わる方々を訪問
9/6 09:00~気仙沼あそびーばー訪問
17:00~BBQ
9/7 09:00~まとめ
12:00~さんさん商店街にて昼食
事後研修 【課題】
かべ新聞を作成し、協力者に送付


ご協力いただいた方々

案内人:佐藤誠悦さん、高橋志保さん
語り部:佐藤美南さん(語り部サークルまずもってかだっからきいてけさいん)、阿部博之さん、坂部美和子さん
訪問先:ママサークルもこもこ自習支援TERACONPO法人奏海の杜、志津川地区放課後児童クラブ、歌津地区放課後児童クラブ、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会

引率教員より

齋藤 知明
大正大学
教育開発推進センター 専任講師

子どもは未来を生きるひと。教育は未来を創ること。今回のACTは、南三陸の未来を見つめると同時に、日本全体の未来を考えようという目的で企画しました。
子どもたちはここで震災前と変わらぬ気持ちで暮らしているのか。大人たちはどのような思いを持って子どもたちと接しているのか。そして、子どもたちが心を解放する場はどのようになっているのか。このような疑問を持って参加した学生たちは、ここでしか知ることができない貴重な話に真摯に耳を傾け、ここでしか体験できない創造的な遊びや作業に熱心に取り組みました。4日間で目的を達成できたかはわかりませんが、参加者全員で一つの大事なことを気づけた気がします。それは、ここでは日常が非日常となり、そして非日常が日常になっているだけで、決して非日常な事態が終わってはいないということです。
帰京のバスに乗る前に「また来ます」という言葉を口にしながら、私たちはそれぞれの日常に戻っていきました。

参加者の声

井上 裕貴
花園大学文学部日本文学科 3年

今回私は、花園大学のリーダー輩出プロジェクト「HLP」のメンバーとしてこのプログラムに参加した。普段接することのない関東の学生たちと一緒に学び、非常に有意義な時間を過ごすことができた。
さて、南三陸。もー、すごかった! あそびーばーでは、私が美人だからか、少年にたくさん水をかけられた。私は遠慮がないので、やられたら倍やり返えす。必死で水をかけ返した。すると少年は怒って、ついには私のことを「クソババァ」というようになり、すねてしまった。ごめんよ少年。そして私は「クソババァ」ではなく「お姉さま」である。
入谷公民館で子どもたちと遊んだ際も、少年たちは関西のお姉さんはタイプではないらしく、ずっと大人しい女子にちょっかいをかけていた。私も相手にしてほしかった…。
とにかく、子どもたちと遊ぶときは本気にならなくてはいけない。「被災地だから」「被災者だから」は関係なく、一人ひとりの人間として本気で接する(ぶつかる)。大事なことに気づけた旅だった。