プログラム紹介

<span>  3.11当時の状況のDVDを観て、息を飲む参加者たち。  </span><span>  行き場なく積み上げられた車の残骸。一見緑豊かな町に見えるが、ふとした瞬間にここが被災地であることを感じさせられる。  </span><span>  がれきの集積所。南三陸町では町内にがれき焼却所が完成し、稼働が始まっている。  </span><span>  ベイサイドアリーナにて、震災前後の町の写真を見比べる。悲惨な写真だけでなく、避難所での力強い笑顔も。  </span><span>  南三陸防災庁舎。最後まで避難を呼びかけ、帰らぬ人となった女性職員のエピソードが語られる。  </span><span>  津波は防潮堤をはるかに凌ぐ高さで町を襲った。  </span>

被災現場視察

多くのグループが、到着して最初のプログラムとして体験した「被災現場視察」。それまでは遠足気分で和気あいあいとしていた学生たちも、被災当時のDVDを見ると、自ずと真剣な面持ちに変わります。そして、いよいよ町内の被災現場へ。
「ここまで波が来たんだね」
「ここもずーっと住宅が並んでたんだよね」
たった今DVDで観た光景が、1年半が経過した今、生々しく面前に迫ってきます。今や南三陸町の象徴的な存在となった防災庁舎では、誰からともなく手を合わせる場面もありました。


<span>  「地縁が強く、人や住宅の密集していない東北だからこそ、この程度の被害で済んだとも言える」と語る、消防団員の阿部博之さん。  </span><span>  東松島まで足を伸ばし、海苔生産グループの方からお話を聞く、國學院大学の学生たち。  </span><span>  「すばらしい歌津をつくる協議会」会長、小野寺寛さんよりお話を伺う。歴史を振り返ってみると、何度も津波に襲われ、その度に再生してきた地域であることがわかる。  </span><span>  三行詩から生まれた紙芝居「ぼくのふるさと」。町は壊されても、ふるさとは失われていない。  </span>

語り部

「あまりの揺れに立っていることもできず、買い物途中にしゃがみこんで息子の名を叫んだ」
「被災当時、町内では火葬をすることもできず、軽トラックに遺体を2体3体と積んで、隣町まで運んだ」
「震災の翌日、集落の消防団で230人が取り残された病院にかけつけ、120人を自力で逃がした」
あの日を体験した人だから語れる生々しい話に衝撃を受けました。


<span>  ボランティアセンターに登録しての活動。貸与されるビブスには「おでってにきました」。土地の言葉で、お手伝いに来ましたという意味。  </span><span>  家の基礎が無ければ、そこに家があったともわからない場所。少し掘ると、食器の破片や靴下等も出てきて、そこに確かに「日常」があったことを実感させられる。  </span><span>  地元農家のお母さん方の、枝豆の収穫作業のお手伝い。作業をしながら会話もはずむ。  </span><span>  本浜地区でのがれき撤去作業。地盤が下がっているため、海抜の低い地域は満潮になると冠水する。  </span>

ボランティア活動

「地面を掘ったら家の瓦や靴下が出てきて、本当にここに家があったんだと実感した」
「農家のお母さんたちと、枝豆の選別をしながら会話が弾んで嬉しかった」
自ら汗をかき、人と交わることで得られる学びがあります。


<span>  プレハブでもいいから商売を始めたいという商店主の思いから始まった復興商店街。飲食店から観光協会、電器屋さんまで軒を並べる。  </span><span>  トーキという薬草を南三陸の特産物にしようという試み。遠隔地から畑の様子を観察できるウェブカメラが設置されている。  </span><span>  「置くと(試験を)パスする」オクトパス君。南三陸のPRと、地元の方々の雇用創出のため、グッズ展開して製造・販売している。  </span><span>  地元のお母さん方が手作りしている繭細工。かつては養蚕の盛んな地域だった。  </span>

復興の現場から

「仮設店舗でもいいから商売を始めたい!」
「オクトパス君や繭細工で雇用と居場所を作る!」
「漢方薬のもととなるハーブを栽培し、南三陸の特産物にする!」
南三陸の方々が復興に向け歩んでいる現場を、リアルタイムで感じられるのはこのプログラムならでは。現地の方々の前向きな姿を見て、自分にできることは何だろうと考えた参加者も少なくないでしょう。


<span>  ワークショップ①「被災地を見て感じたこと」各グループで話し合い、発表する。  </span><span>  最終日、今回のプログラムの中での自分の収穫度を一人ずつ発表する。  </span><span>  「復興って何だろう?」「社会貢献とボランティアの違いって?」答えのないテーマでパネルディスカッション。  </span><span>  ワークショップ②「ボランティア活動を通じて感じたこと」充実した一日を過ごし、溢れる感情で模造紙が埋まっていく。  </span>

ワークショップ

毎晩、その日の活動を振り返るワークショップを行います。今日感じた様々な思いを、言葉にすることで消化し、吸収することができます。他の参加者と意見を交わすことで、違った視点からの気づきを得られることもあります。毎日ワークショップを繰り返すうち、自分の意見を言うことがあまり得意ではない学生も、だんだんと心を開くようになっていきます。短い日程の中でも、確実な成長が感じられるのは、それだけ南三陸での日々が濃いからでしょうか。