Instagramで地域のお客さんを集客したいなら、ハッシュタグを増やすより先に、投稿に位置情報を付けることから始めた方がいいと筆者は考えています。
ハッシュタグは1つの投稿に5個までになったので、付ける言葉の選び方もあわせて見直す時期に来ています。
筆者は販促の手伝いで、お店の代わりにInstagram用の写真を撮ることがよくあります。
そのときに「毎日投稿しているのに、近所の人に見られている気がしない」という相談を受けることが少なくありません。
投稿を見せてもらうと、写真はきれいなのに、位置情報が一度も付いていないことが多いです。
この記事では、府中市とその周辺で商売をしている方に向けて、位置情報とハッシュタグの付け方を整理します。
目次
地域の人は、Instagramでどうやって店を探しているのか
Instagramの検索では、キーワードを入れて写真や動画、アカウント、ハッシュタグ、場所を探せます。
検索結果は「おすすめ」「アカウント」「音源」「タグ」「スポット」「リール」に分かれていて、このうち「スポット」が場所の検索です。
もうひとつの入り口が、投稿に付いている位置情報です。
誰かの投稿に表示された場所の名前をタップすると、Instagramマップに切り替わり、同じ位置情報が付いたほかの投稿も並びます。
友人が載せたランチの写真から、その店の場所をタップして、ほかの人の投稿も見てみる。
地域のお店がInstagramで見つけられるのは、こういう流れの中です。
ここで大事なのは、位置情報ページに並ぶのが店の投稿だけではないことです。
その場所が付けられて公開でシェアされた写真や動画は、お客さんが載せたものも含めて同じページに並びます。
お店が自分で位置情報を付けて投稿を重ねておくと、その場所を見に来た人に、店側の写真とお客さんの写真の両方を見てもらえることになります。
位置情報は、何を選んで付ければいいのか
位置情報は、投稿をシェアする前の画面で[位置情報を追加]をタップして、おすすめに出てくる場所を選ぶか、検索して選びます。
すでに投稿したものにも、あとから追加や編集ができます。
ひとつ知っておきたいのは、Instagramの中では新しい場所を作れないことです。
タグ付けできるのは、候補に表示される既存の場所だけだとヘルプセンターに書かれています。
店の名前がすでに候補に出てくるなら、それを選べば済みます。
出てこない場合は、最寄りの駅や、店のある地域の名前を選ぶことになります。
このとき、名前だけで選ばず、住所まで確かめてください。
「府中駅」という駅は、京王線の府中駅のほかに、広島県府中市のJR福塩線にもあります。
徳島県のJR徳島線にも「府中」と書いて「こう」と読む駅があります。
候補に同じ名前が並んだときに上から選ぶと、まったく違う場所の投稿として扱われてしまいます。
なお、プロアカウントに切り替えているお店であれば、ビジネスプロフィールに住所を登録して、所在地を示すことができます。
位置情報の候補に店がないうちは、プロフィール側の住所で店の場所を伝えておくと安心です。
ハッシュタグは、何個まで、どんな言葉を付ければいいのか
ハッシュタグは、1つの投稿に最大5個までと、Instagramのヘルプセンターに書かれています。
以前は1つの投稿にもっと多くのハッシュタグを付けられたので、地名と業種の組み合わせを何十個も並べていたお店もあると思います。
いまはその中から5個を選ぶ必要があります。
ハッシュタグの検索結果に投稿が並ぶ順番は、投稿した時期、ほかの人の反応、Metaのおすすめのガイドラインを満たしているかどうか、などで決まると説明されています。
投稿の多い大きなハッシュタグほど、新しい投稿がすぐに流れていくということです。
地名のハッシュタグには、府中ならではの注意点があります。
「#府中市」は東京都府中市だけの言葉ではありません。
広島県にも府中市がありますし、「#府中」になると、広島県安芸郡の府中町の人が使ってもおかしくない言葉です。
ハッシュタグは文字の一致で集まるので、同じ言葉を使っている投稿はすべて同じページに並びます。
周辺の市にも、似たことが起きやすい地名があります。
- 国立。「こくりつ」とも読めるので、国立競技場や国立大学の投稿と混ざる
- 国分寺。国分寺という名前の寺は全国にある
- 多摩。多摩市のほかに、多摩エリア全体や川崎市の多摩区の意味でも使われる
こうした地名を使うときは、駅名や町名など、もう一段細かい地名と組み合わせると、ほかの地域と混ざりにくくなります。
府中市なら、分倍河原、府中本町、東府中といった駅名の方が、地元の人が使う言葉としても自然です。
いちばん確実なのは、付ける前にそのハッシュタグを自分で検索して、どんな投稿が並んでいるかを見てみることです。
遠くの地域の投稿ばかりが並んでいるなら、そのハッシュタグは地元のお客さんに届く入り口にはなっていません。
投稿の文章には、地名をどう書けばいいのか
ハッシュタグが5個までになった分、投稿の文章そのものに地名を書いておく意味が大きくなったと筆者は見ています。
Instagramの検索は、キーワードで写真や動画も探せる仕組みになっています。
どの言葉がどう検索に使われているかまでは公開されていませんが、ハッシュタグに入りきらなかった地名や業種を、本文の中に自然な文として書いておいて損はありません。
たとえば「本日のランチです」とだけ書くのではなく、「分倍河原駅の南口から歩いて3分の店で、今週のランチを出しています」と書く。
それだけで、どこの何の店なのかが、ハッシュタグを見なくても伝わります。
地元の人に向けて書くなら、駅の出口や目印になる建物のように、その土地の人にしか通じない言葉を入れるのも効果的です。
遠くの人には分からなくても、近所の人には「ああ、あのあたりか」と場所が浮かびます。
もうひとつ、店名や住所の書き方は、Instagram、ホームページ、Googleマップの間で揃えておいてください。
Googleマップの側で店が出てこない理由については、「府中市 ○○」で検索したときに自分の店が出てこない理由を書いた記事で整理しています。
地域の人に届いているかは、どこで確かめるのか
プロアカウントであれば、インサイトでフォロワーの傾向や、投稿ごとの反応を確認できます。
ただ、数字だけを見ていても、実際に近所の人が店に来ているかどうかまでは分かりません。
筆者が販促の相談でよくすすめるのは、来てくれたお客さんに「何を見て来てくれたんですか」と聞くことです。
予約の電話や、会計のときのひと言で十分です。
Instagramと答える人がどのくらいいるのか、そのうち投稿を見て来たのか、場所から見つけたのかが分かると、次に何をすればいいかが見えてきます。
店の位置情報ページを、ときどき自分で開いてみるのもおすすめです。
お客さんが店の場所を付けて投稿してくれているかどうかは、地域の人に店が知られてきたかどうかを見る、ひとつの目安になります。
地元の人がどのSNSをよく見ているのかは、年齢層によって違いがあります。
その話は別の記事で改めて書く予定です。
今日の投稿から変えられること
Instagramで地域のお客さんに届くかどうかは、投稿の上手さより、場所の情報をきちんと付けているかどうかで差がつくことが多いと筆者は感じています。
次の投稿からできることを挙げておきます。
- 投稿のたびに、店の場所か最寄り駅を位置情報として付ける。住所まで確かめて選ぶ
- ハッシュタグは5個以内にして、付ける前に検索して中身を見る
- 投稿の文章に、駅名や目印を入れて、どこの店なのかを書く
- 来てくれたお客さんに、何を見て来たのかを聞いてみる
ハッシュタグの上限のように、Instagramの仕様は変わることがあります。
実際に操作するときは、Instagramのヘルプセンターで最新の説明を確認してください。